大人に騙される学生。進学は自分で判断しよう。

　高校生までは世界が狭く、大人の言っていることはきっと正しいと思い込んでしまいがちです。そんな大人を信じきって何も考えず判断を委ねてしまった私の失敗を生かし、学生の皆さんが経済的な犠牲者にならないように参考にしてください。

高校卒業後、働く？進学？

 　私は高校生の時、なんとなくやりたいと思っていた職業がありました。その職業は大学、専門学校があるものの、大学は私立のみでした。私は、私立の大学に行くのは経済的な不安があり、専門学校に行きたいと思っていました。そこで、高校の先生に相談したところ、「専門学校と大学があるなら大学の方が給料が良い。大学に行った方がいい。」の一点張りでした。私は周りの大人の意見を鵜呑みにして大学に進学しました。大学進学後、特に問題もなく１年、２年と時が過ぎ、気がついたらもう卒業間際です。問題はここからでした。

大学を出ても安月給&多額の奨学金

 　さて、就活をするぞ！と意気込んで３年の冬頃から情報を集めたり、インターンへ行ったりと奔走しました。しかし、私はあることに気がついたのです。大学の学費のみ払うために借りた奨学金が700万近くあるのに対し、どこに就職しても月給18万程度なのです。18万で家賃、生活費、奨学金の返済…？目眩がしました。

　勿論高校生の時点でその職業の給料についても調べましたが、その時見たものには年収300万程度と書かれていた記憶があります。しかし、実際に就活生側になって調べると200万いくかいかないか程度だったのです。「これなら専門学校に進学してアルバイトしながら学費を払った方が良かった」と、本気で後悔しました。

大人が本当に正しい事を言っているかどうかはわからない

 　これらの経験から伝えられることは、学生は社会に対して無知なので、人の意見で判断せず、自分で調べてから結論を出すべき。という事です。私の高校の先生は「大学に進学した方が給料も待遇もいい」と言っていましたが、今思えば「それは奨学金も加味したものなのか」も、考える必要がありました。

　大人は思っているよりも大人じゃありません。全ての答えを知ってる人間なんていないんです。周りの大人がそれっぽい理屈を並べてなんとなく納得したから。なんて考えは捨ててください。

では、何を調べる必要があるのか？

 　高校後の進学にあたって、私が調べるべきだと思った事は、以下の点です。

＊実際の求人の給料

＊学費の合計の値段

＊奨学金の合計の値段

＊実際の求人の値段と学費（奨学金）を見て割りに合うか

これらの事は見落としがちですが、就職するにあたって、いや、「人生に」とても重要になってきます。私はこれを怠ってしまったが故に40歳過ぎまで奨学金を返し続けなければいけなくなりました。

最後に

 　進路を決める際は周りの人の言葉を疑ってください。それがどんなに信用できる大人であってもです。その業界の人じゃないと本質を知る事はできません。今ではインターネットがあるため、しっかり調べて情報の取捨選択してください。

　どうか学生の皆さんが大人の適当な一言で不幸にならないように情報を見分ける力を養ってください。